マンスリーマンションの設備を重視?通勤先への距離を重視?どちらが賢い選択?
2016/04/12
マンスリーマンション選びにおいて、「アクセス」と「設備」は多くの方に重要だと考えられています。ですが、その両方を満たす物件というのは当然賃料が高く、予算オーバーになってしまうことが多いでしょう。そこで今回は、すでに決められた予算の中で、どうやってご自身に合ったマンスリーマンションを選べばよいのか?そのコツについてお伝えします。
◆予算○○円で、選ぶならどっち?
マンスリーマンション選びをされている方の中には、「会社に近くないと借りる意味がない」とお考えの方がいらっしゃいます。一方、「暮らしやすさを重視したい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。実際には、どちらの要素もマンスリーマンションを選ぶうえでは非常に大切です。
しかし、もしも賃料における予算があらかじめ決まっていたとしたら、「交通の便」と「暮らしやすさ」のどちらを選べばよいでしょうか。それを判断するためには、はじめにそれぞれの条件におけるメリットを知らなくてはなりません。以下で、詳しく見ていきましょう。
◆通勤が不便でも設備が十分なマンションを借りるメリット
駅やその地域の中心部から離れるほどに、家賃相場は安くなるのが普通です。しかし中には、駅チカ物件とさほど変わらない賃料のマンスリーマンションも存在しています。こうした物件の最大の特徴は、なんと言っても「設備の良さ」です。
たとえば、出張で利用するときのことを思い浮かべてみてください。ある程度の期間、その土地に滞在するのであれば、居心地が悪いと毎日の生活が息苦しくなってしまうかもしれません。部屋が狭いせいで家具の配置が少し不自然だったり、備え付けの家電製品が使いにくかったり……。さらに、トイレとお風呂が分かれていないせいで、ゆったりとしたバスタイムを過ごせなかったり、独立洗面台がなくて朝の支度に手間取ったりするかもしれません。
こうして考えると、多少会社へのアクセスは悪かったとしても、しっかりと生活を送るのに便利な住まいを用意するのは、非常に大切に見えてきます。駅からは遠いが、必要な家具家電がしっかり揃っており、独立洗面台や収納、水廻りのグレードが高い、というのは、暮らしやすさを左右する重要なポイントです。
さらに言えば、間取り自体にも差が出るでしょう。駅チカ物件などと同じ家賃を出せば、それに比べて広々とした部屋に住める可能性があります。場合によっては、部屋数の多い物件も選べるでしょう。こうしたマンスリーマンションには、ソファーなどが用意されていることも少なくありません。「出張中とは言え、ワンルームの狭い部屋で窮屈な思いをしたくない」とお考えなら、アクセスよりも設備を選んだほうがよいかもしれません。
◆通勤が便利でも設備が不十分なマンションを借りるメリット
前項だけを読むと、駅チカの物件は暮らしにくくて大変そうに思えてしまうかもしれません。しかし、当然ですが駅チカには駅チカのメリットが数多くあります。特に、出張中の方は仕事がメーンとなるため、これは外せない条件とも言えるでしょう。
まずは当然ですが、「通勤に便利」ということ。たとえば、会社まで徒歩で通えるような立地は理想的と言えるでしょう。満員電車に乗らなくてよい、というのは精神的・肉体的な負担を大きく軽減してくれます。また、仕事でクタクタに疲れた後、すぐに帰宅できるのは、かなりありがたい環境です。休日前に同僚と飲みに出かけても、終電を気にすることもありません。
さらに、通勤に時間がかからないということは、それだけ家事に使える時間も増えるということ。多少設備に難があったとしても、最低限のものが揃っていればあとは工夫次第でなんとでもなります。会社への行き帰りの時間をこれに充てれば、出張中であっても満足な暮らしを送れるでしょう。
どうしても電車に乗らなくてはならない、といった条件の場合でも、駅チカであればだいぶ生活に余裕ができます。徒歩5分以内であればかなり快適です。信号待ちなどもありませんので、本当に記載されているくらいの時間で駅に着けるでしょう。
◆予算と見合ったマンスリーマンションを賢く借りるポイント
さて、ここまでそれぞれの条件のメリットについてお伝えしてきましたが、最終的にどのような判断でマンスリーマンションを選ぶのがよいのでしょうか?
たとえば期間。「出張は短期だから、設備が整っていなくても多少ガマンできる」ということであればアクセスの良い物件を選ぶのがよいでしょう。逆に、「長期出張となるので、毎日の生活に気を遣いたい」ということなら、設備重視がオススメです。
期間だけでなく、ワークスタイルによっても選ぶポイントは変わります。「ほとんどの時間を会社で過ごすので、家には寝に帰る程度」ということならやはり通いやすさを優先すべきです。また、「会社よりもお客さんのところに行く機会のほうが多い」というような方は、交通の利便性を路線も含めて考えたほうがいいかもしれませんね。
その他にもポイントはいくつもありますが、とにかく大切なのは「自分が何を望んでいて、どこまでなら妥協できるか」をはっきりさせることです。予算は決まっているわけですから、その中でアクセスと設備のバランスをうまく考え、条件にマッチした物件を探すようにしてみましょう。
